その7 試験とは(3) 対策を立てる

 

○ポイント

  • 動機的原因を追究する
  • 動機的原因の追及は,人任せにはしない

 

○動機的原因を追究する

長男の弱点の傾向をまとめると、以下のようになった。

(a)計算や漢字のミスが多い。早とちりで確認をしない。
(b)問題文をよく読まず,出題者の意図に沿わずに解答してしまう。
(c)集中力が続かず,長時間の勉強ができない。嫌になるとマンガやゲームに逃げる。
(d)作文が下手。やっつけ仕事をする。
(e)文字が汚い。自分が読めればいいと思っている。

これらの弱点に対して、それぞれ以下のように対策を立てた。

(a)計算や漢字のミスが多い。早とちりで確認をしない。

100ます計算5種類,漢字100問(「その9 100ます計算500問,漢字100問を日課に」(4/14公開)を参照)を毎朝実施し,スコアをつけた。

スコアのつけ方だが,1問の誤りが大きく響くようなスコア算出方法を採用した。例えば時間が90秒かかったとしたら,スコアの計算の際,1問の誤りにつき10秒加算して算出するようにした。つまり早いだけではダメで,正確でなければならないのである。

スコアはスケジュールボード(「その8 スケジュールボードを作ろう 」(4/7公開)を参照)に折れ線グラフの形で記入して行ったので,早くて正確であれば,グラフはだんだん右下がりに下がっていく。その様を毎日確かめさせた。

(b)問題文をよく読まず,出題者の意図に沿わずに解答してしまう。

マーキングを徹底させた。マーキングとは,問題文を読む際,正解を導くために必要な情報にアンダーラインを引くことである。これは徹底して指導した。

問題文をお客様からの要望書だと思えば,要望を無視した製品を作ったりサービスを提供するなどということは絶対に許されない(そんなことをやったら報酬を頂けない)。

だから要望書を読む時には,お客様の意図となる部分にアンダーラインを引く,つまりマーキングしながら読むのである。それは試験においても全く同じなのである。

(c)集中力が続かず,長時間の勉強ができない。嫌になるとマンガやゲームに逃げる。

前述の100ます計算5種類+漢字100問で集中力を高めることができる。集中力が高まれば長時間の勉強は苦にならなくなる。

100ます計算+漢字100問に加えて,勉強に不要なマンガやゲームは封印,あるいは捨てさせた。 大好きなものを止めさせるのは,子供から反発を受けること必至であるが,社会を見てきた親が言葉を尽くして説得するのである。例えば 「今夢中になっているデュエルマスターズは,10年後のお前に何を残してくれるんだ?」 これに答えられる小学生は,たぶんいないだろう(屁理屈は帰ってくるだろうが)。説得材料としては,夢も大事である(夢に関しては「その10 夢を持たせよう」(4/21公開)で詳しく述べようと思う)。

とにかく,勉強に集中できる環境を整えること。マンガやゲームはやはり,受験には不要なのである。

(d)作文が下手。やっつけ仕事をする。

二日おきに作文を書かせ,採点して翌日書き直し。このプロセスを何度も繰り返した。 自分の苦手なテーマだととにかく筆が進まない。そんな時は自分の得意分野,書きやすい分野にうまく話を持っていく方法を指導した。ただし字数稼ぎに走ったり,「もういいや」と言わんばかりにテキトーな文章を提出した場合は厳しい態度で接した。

やっつけ仕事は,社会には絶対に通用しないのである。

(e)文字が汚い。自分が読めればいいと思っている。

文字が汚い,読めないものは容赦なく×にした。社会に出たときに,お客様に汚い文字を見せられるだろうか?お客様を採点者と考えたら,採点者に汚い文字を見せられるだろうか?自分にしか読めないような文字で,相手に伝わるだろうか?

「見ていただく」「読んでいただく」 そのような気持ちにならないとダメ。 これは何度も何度も,繰り返し繰り返し指導した。

 

○動機的原因の追及は,人任せにはしない

ちなみに。 動機的原因を発見し,対策する。 この作業,塾や家庭教師に任せられるだろうか?

大勢の生徒さんを抱える塾では,どの子にも当てはまる対策はできるであろうが,自分の子にしか当てはまらない対策はできるだろうか?週に1,2回しか来ない家庭教師に,毎日のきめ細かいフォローができるだろうか?

私は無理だと思う。やはり中学受験には,親の力が必要なのである。

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