○ポイント
- 消極的な理由はダメ
- 積極的な理由を語れるようになろう
- 親は子の夢を具体化してあげよう
○消極的な理由はダメ
受験する理由は人それぞれだと思うが,二華中受験に関しては,消極的な理由は避けたほうがいいと思う。例えば
「高校受験がないから」
「親に行きなさいと言われたから」
「地元の中学に行きたくなかったから」
これらの理由は,消極的な理由である。もし面接の際に意地悪な面接官がいれば,「別に二華中じゃなくてもいいのではないですか?」と言われ,答えに窮してしまうだろう。
○積極的な理由を語れるようになろう
だから消極的な理由ではなく,積極的な理由を述べて欲しいと思う。
「私は将来○○をしたいのです。そのためにはどうしても,△△という特色を持つ二華中で学びたいのです」 これが積極的な理由(の一例)である。
○親は子の夢を具体化してあげよう
一番肝心なのが,○○の部分,つまり「夢」である。
長男は研究者にあこがれていたのか,普段からエジソンや湯川秀樹の伝記を熱心に読んでいた。ただそれは「漠然としたあこがれ」であって,具体的な形にはなっていなかったと思う。
「漠然としたあこがれ」を「具体的な夢」にするため,私は母校(東北学院大学)の多賀城キャンパスを訪れ,長男を現役の研究者に会わせた。そこでは,研究内容や研究者になるために必要なこと,どんな勉強をしておいた方が良いか等,後々役に立つ貴重な話をしてもらった。
ナノテクノロジー,世界一強力な磁石,量子力学,実験室,実験装置,白衣,研究者のお仕事,実験,論文など,漠然としていた研究者の姿が,具体的な形となったようである。後日志願書を書く際も,この経験が大いに役に立ったのは言うまでもない。 (志願書については「その21 志望理由書(志願書)の書き方」(7/7公開)をご参照下さい)。
お子さんの持つ「漠然としたあこがれ」を「具体的な夢」にしてあげて欲しい。そのためにも,親御さんには行動力を発揮して欲しいと思う。それが「志願書の書き方」や「面接対策」のみならず,受検勉強を続けるモチベーション維持にも大いに役立つのだから。